2011-07-16から1日間の記事一覧

おまけ。

断片的ながら、Nesterenkoの論文(2004)にはこういう部分があります。全体の分布はよく分かりませんが、非常に高い汚染もあるようです。汚染されていないものを食べさせるだけで、セシウムの蓄積は防げるものですから、最終的には投下する金の問題にな…

ただし、ラットを使った別のグループの動物実験では、ものの見事にアップルペクチンが効いていない。

Gall, Biochemie 88: 1837, 2006 Comparison of Prussian blue and apple-pectin efficacy on 137Cs decorporation in ratsフランスのグループがラットを使って動物実験を行ったものですが、プルシアンブルーとアップルペクチンを比べたものです。 セシウム…

BELRADからのもう一つの論文

アップルペクチンについては、ほとんど同内容の600人規模での論文をBELRADのNesterenkoとドイツの会社との共同で出していて、 Hill, Radiation Protection Dosimetry 125: 523, 2007 STUDIES ON THE CURRENT 137CS BODY BURDEN OF CHILDREN IN BELARUS―CA…

アップルペクチンは効いているみたい。

さらに、Nesterenkoたちが次のものを出しています。 Reducing the 137Cs-load in the organism of “Chernobyl” children with apple-pectin Nesterenko, SWISS MED WKLY 134:24, 2004出している雑誌は、上と同じ。 この論文の大意は、ベラルーシの汚染地域で…

汚染された自作の食べ物を食べている子供の内部被曝が高い。

Relationship between Caesium (137Cs) load, cardiovascular symptoms, and source of food in “Chernobyl” children – preliminary observations after intake of oral apple pectin Bandazhevskaya, SWISS MED WKLY134:725, 2004この論文は、先日のユーリ…

アップルペクチンの話はBELRADからの話。

アップルペクチンが体内からのセシウム排泄に効くという話を出しているのは、バンダジェフスキーや、ネステレンコたち、ベラルーシのグループです。ベラルーシでは、アップルペクチンからヴィタペクトという製品を作っています。BELRADで使ってるアップルペ…

アップルペクチンはセシウム被曝を軽減するのか?

ペクチンは、果実や海藻などに含まれる複雑な多糖類です。セシウムは腸管から再吸収されて体内を循環すると考えられていますが、アップルペクチンは腸管内のセシウムと結合して再吸収を阻害し、便としてセシウムを排泄すると考えられています。よく知られて…