私には、マインホールドさんは、高線量のところから低線量の分からないところへ線を引いてくる疫学者を非難しているように聞こえます。 Warren Sinclair and Michael Fry, who are both again they are ...they are... they said it should be two to four. …
NHKの番組のICRPに関係するところの聞き取りをしました。ICRPの会議をドア越しにに録音しているところと、マインホールドさんの話している所、途中で努力する気がなくなったので、適当に間違っていると思いますが、がんばって聞き取れる人、ついたーで教えて…
ICRP 103 p13 (k) The collective effective dose quantity is an instrument for optimisation, for comparing radiological technologies and protection procedures, predominantly in the context of occupational exposure. Collective effective dose …
NHKの『100mSv、100万人で5000人死亡』という計算は、そもそも、100mSvを被曝する人は作業員以外には一人もいない現実とかけ離れた仮定であるという問題がありますが、それに加えて、ICRP 103でまさしく『集団実効線量を疫学の推計に使ってはならない』と警…
ただ、私の意見ではことの本質はそこにはありません。『DDREFは実効線量の計算を変更しているのではなくて、低線量低強度被曝の場合の実効線量の効果が、高線量での結果の何分の一かを計算する係数であること(つまり、DDREFが2なら、効果は半分になる)』…
NHKで昨年12月28日放送した、追跡!真相ファイルという番組で、DDREFのことを『ICRP』が『低線量のリスクを半分にしている』『驚くべき事実』と報道していました。これに関しては、田崎先生の文章もあるので、詳しく書きません。ただ、DDREFに驚いているの…
今中先生のところにある、ウクライナの避難基準の話ですが、 第1ステージ(強制・義務的移住の実施):セシウム137の土壌汚染レベルが 555kBq/m2以上,ストロンチウム90が111kBq/m2以上,またはプルトニウムが3.7kBq/m2以上の地域.住民の被曝量は年間…
出典 IAEA pub 1239 Fig 3.6 Cs137の飛散状況、単位は kBq/m2 30kmのチェルノブイリ排除区域、キエフ、ナロブリヤ、ナロジチ、ゴメル、チェルノブイリ、プリピアットを示し、高度汚染地域の数値を示す。赤が1480−3700kBq/m2、濃いオレンジが555-1480…
チェルノブイリでは、原子炉近傍に非常に高い汚染が見られます。 出典 IAEA pub 1239 Fig 3.8 Sr90の飛散状況。単位はkBq/m2 これをみると、先ほどから述べている、チェルノブイリ排除区域(30km)は大部分のところが111kBq/m2を越えて、さらにはみ出して…
さらに、このプルトニウムですが、事故前に様々な地域で土壌中のプルトニウムが測定されています。 出典:文部科学省による、プルトニウム、ストロンチウムの 核種分析の結果について 2011年9月30日 まず、これをみると、プルトニウム238の値は…
出典:文部科学省による、プルトニウム、ストロンチウムの 核種分析の結果について 2011年9月30日 (単位 Pu 239+240 Bq/m2)めぼしい所は、分かりやすいようにプルトニウム239+240のところを赤字で書いています。測定された物のうち、一番高…
出典 IAEA pub 1239 Fig 3.9 色づけされたところは、3.7kBq = 3700 Bq/m2以上のところ。チェルノブイリでは、原子炉の蓋が爆発で吹き飛ばされて、しかも黒鉛の炎上火災を10日ほどおこしたので、プルトニウムは盛大に飛散しています。図に加えた30kmの円が…
チェルノブイリに比べて今回の事故でおきたプルトニウムの飛散は桁違いに少ない。 今回の事故でおきたプルトニウムの飛散は、1964年をピークとする大気圏内核実験ですでに全地球的に飛散しているプルトニウムを大きく越える物はない。 プルトニウムはそ…
『あの人は背が高い』『あの人は美人だ』 『美人』は感性の問題なので、見た人が美人と思えば『美人』なのですが、『背が高い』はちょっと違います。 人間の身長は測れるので、数値で表す事ができます。その場合、『あの人は背が高い』というのは、『(例え…
今回の低線量被曝の分科会で、 一方、木村真三獨協医科大准教授は、旧ソ連の隣国、ウクライナのチェルノブイリ立ち入り禁止区域管理庁長官の主張を参考に、避難の基準値を年間5ミリシーベルトにすることを提案。この提案に対して、長滝重信長崎大名誉教授ら…
ゴイアニア事故の話は、福島の牛が500ベクレルだ、1000ベクレルだ、1万ベクレルだと大騒ぎしている私たちから見れば、『なんと愚かなことをしたのか』とため息の出るような話です。ゴイアニア事故では1万ベクレルなどケチなことを言わず、その9桁…
CERRIE=Committee Examining Radiation Risks of Internal Emitters=内部被曝調査委員会、はその名もズバリ、内部被曝の影響を最新のデータで持って議論し、共通見解を出そうというイギリスの野心的な試みです。これが野心的であるというのは、委員の構成を…
断片的ながら、Nesterenkoの論文(2004)にはこういう部分があります。全体の分布はよく分かりませんが、非常に高い汚染もあるようです。汚染されていないものを食べさせるだけで、セシウムの蓄積は防げるものですから、最終的には投下する金の問題にな…
Gall, Biochemie 88: 1837, 2006 Comparison of Prussian blue and apple-pectin efficacy on 137Cs decorporation in ratsフランスのグループがラットを使って動物実験を行ったものですが、プルシアンブルーとアップルペクチンを比べたものです。 セシウム…
アップルペクチンについては、ほとんど同内容の600人規模での論文をBELRADのNesterenkoとドイツの会社との共同で出していて、 Hill, Radiation Protection Dosimetry 125: 523, 2007 STUDIES ON THE CURRENT 137CS BODY BURDEN OF CHILDREN IN BELARUS―CA…
さらに、Nesterenkoたちが次のものを出しています。 Reducing the 137Cs-load in the organism of “Chernobyl” children with apple-pectin Nesterenko, SWISS MED WKLY 134:24, 2004出している雑誌は、上と同じ。 この論文の大意は、ベラルーシの汚染地域で…
Relationship between Caesium (137Cs) load, cardiovascular symptoms, and source of food in “Chernobyl” children – preliminary observations after intake of oral apple pectin Bandazhevskaya, SWISS MED WKLY134:725, 2004この論文は、先日のユーリ…
アップルペクチンが体内からのセシウム排泄に効くという話を出しているのは、バンダジェフスキーや、ネステレンコたち、ベラルーシのグループです。ベラルーシでは、アップルペクチンからヴィタペクトという製品を作っています。BELRADで使ってるアップルペ…
ペクチンは、果実や海藻などに含まれる複雑な多糖類です。セシウムは腸管から再吸収されて体内を循環すると考えられていますが、アップルペクチンは腸管内のセシウムと結合して再吸収を阻害し、便としてセシウムを排泄すると考えられています。よく知られて…
セシウム137が甲状腺に集積するかの方の歯切れは悪いのですが、セシウム137が小児甲状腺癌を引き起こさない、こちらは明白です。 Cancer consequences of the Chernobyl accident: 20 years on J Radiol Prot 26: 127, 2006 によると、小児甲状腺癌は…
英語のWikipediaによれば、もっとも有名なのは、チェルノブイリの実験の結果を発表したとして、ベラルーシの当局に逮捕され投獄された、と言われていることです。当局の主張では、学生の親から賄賂を受け取ったという罪で投獄したことになっています。200…
この論文の出しているデータとして、それぞれなりにセシウム137の蓄積は見られるものの、二つの表と一つのグラフに載っているデータは同じ物ではなく、平均ですら大きく異なります。私が査読をしているのなら、この段階で、実際の個々のデータを要求して、自…
これは表2に載っているものです。この表の説明には52人と書いてありますが、本文中は51人と書いてあるのは、ご愛嬌です。13臓器の測定の平均と標準偏差を載せていますが、この13臓器は表1のものと違って、骨格筋が入っていて、胃が抜けています。…