メモリアル・デイ(Memorial Day)

最初にDCに初めていったのは、一年半前のMemorial Day *1で、それはひどい目にあいました。日本ではメモリアル・デイって聞いたことがなかったし、何にも知らずに、単なるアメリカの祝日だと思っていたのです。

ところがどっこい。DCは町中人だらけで、何百台ものハーレー・ダビッドソン(乗っている皆さん、絵に書いたような黒いチョッキの革ジャンでズットコ・ズットコ走ります)がConstitution Avenueを走っているし、軍人、特に絶対現役ではない昔の兵隊さんが山盛りだし。ナンダこれは。ともかく中心部であるらしいワシントン・モニュメント*2の方へ歩いていくと、その隣にWorld War II Memorialが除幕された当日であることを聞きました。

ここまできて、さすがの私にもMemorialというのは、何を記念するといって、『戦没者』を記念する日であることが分かったのです。それなら、日本でいえば、8月15日です。

DCは記念するところだらけ

そう思ってみると、DCはメモリアルだらけです。リンカーン・メモリアル、ジェファーソン・メモリアル、ワシントン・モニュメント、朝鮮戦争メモリアル、ベトナム戦争メモリアル、ルーズベルト・メモリアル。モールに並んでいるスミソニアン博物館も『記念』だと考えると、そればっかりなんですね。これが例えば東京と違う。東京でいえば、靖国と上野公園の博物館群と明治神宮を一ケ所に集めたところを中央にして、そこから国会議事堂まで見えるところにあるという感じです。コンパクトに『記念』物が集合している、そういうところなんですね。

泊まるホテルがない!

それで困ったことは、ホテルがないことです。行き当たりばったりで車でいったのですが、DCの郊外へいっても、30マイル位離れても皆満室。皆さん大型バス*1で、ホテルにのりつけています。ボルチモアまでも探しにいきました。それでも満室。結局朝の四時まで探して、ようやく一つだけキャンセル待ちのを見つけました。こんなに困ったのは後にも先にもこれだけです。

結局、DCの大事な機能はメモリアル(記念)であって、それを米国人は大切にしている。そのためにDCの郊外までホテルが満室になる、そのことを身にしみて覚えさせられた日でした。

*1:よく見るのはCoach USAなど