アップルペクチンはセシウム被曝を軽減するのか?

ペクチンは、果実や海藻などに含まれる複雑な多糖類です。セシウムは腸管から再吸収されて体内を循環すると考えられていますが、アップルペクチンは腸管内のセシウムと結合して再吸収を阻害し、便としてセシウムを排泄すると考えられています。よく知られているプルシアンブルーはそうに働きます。

さて、私の好きな@qualquelleこと赤ペン先生までもが、アップルペクチンの話を書いていたので、驚きました。NHKせいらしいのですが、これは世の中に相当浸透した話のようです。このアップルペクチンは子供に食べさせて、セシウム被曝を軽減できるのでしょうか。

結論から書けば、アップルペクチンセシウム被曝を軽減するという報告もあるが、全く効果がないという動物実験もある。
ペクチンはジャムなどに使われていて、特に害があるという話はないので、それで気が済むなら食べさせても良いのではないか。
ただ、汚染されていない食物をとる方が本質的であって、それだけでもセシウムは下がる。というより、もともとセシウムが貯留する方がおかしい。

となります。