線量計の他には、食品測定器と、WBCの仕組みが必要になる。

積算線量計よりもう少し高価なものとして、食品測定器があります。これは個人で買うには高額なので、資金の援助が必要です。集会所単位程度にあって、手軽に測定できることが必要です。ただし、測定には誰かの指導が必要なので、積算線量計の配布と同じく、必ず人を配置すること。食品測定器は、汚染度の高い食品を排除して被曝から住民を守るものです。
また、被曝の『検算』をするためには、WBCを使って全身の内部被曝を測定する仕組みが必要です。WBCは個人で買えるものではないので、どこかの病院と連携することになります。また、これにも積算線量計の話と同じく、人を配置することで始めて意味のあるものになります。

こういう放射線防護の仕組みは、被曝から住民を守ると同時に、政府の側から見れば、測定機器を道具として信頼をかちとるのが目的です。信頼されなければ、数字だけを出しても全く何もなりません。