Dian Rehm Show (WAMU/NPR)

これは、iTune storeのpublic radioからpodcastをdownloadできます。
Dian Rehm(の声)はたいしたおばあちゃんで、時々、眠りを誘うような呼吸の音が聞こえますが、内容は面白い。一週間のニュースのハイライトを選んでジャーナリストの意見を聞きます。Dianの司会は的確ですが、電話をかけてくる人が時々攻撃的なのはスクリーナー(電話の受付をする人)が無能なためか。それともビリー・クリスタルがネオ・コン論調を剥き出しにするためなのか。

今週は、もちろん緊迫するレバノン情勢です。北朝鮮のミサイル発射など死人は一人も出ておりませんが、こっちはバンバン人が死んでいる。しかし、これといった妙案はありません。というよりも、米国ではイスラエルの味方をするのが当然という前提があって、その条件下でイスラエルが軍事侵攻した場合、米国としてはどうしようもないのですね。侵攻を手助けはしませんが。ある意味『イスラエルには自衛の権利がある』というのは『イスラエルに勝手にやれ』と言っているようにも聞こえます。

今回の事態は、ヒズボライスラエルの領土(占領地域でなく)に侵入して兵士を誘拐したのが原因だ、というのが前提で、イスラエルを同盟国(ally)と呼ぶのが、日本の感覚では非常に違和感があります。言葉狩りの感覚ににた雰囲気と言えるでしょうか。イスラエルを非難するのは『いっちゃだめなこと』という暗黙の了解を感じます。ユダヤ系のアメリカ人ならイスラエルをひいきにするのは分かるのですが、イスラエルと米国の臍帯が成立したのはどういう関係でなのか、私には納得のいかないものがあります。日本の親アラブ感情は単にアジア主義の情緒的な拡大ということで理解できると思います。それがよいかどうかは別として。

次には、ブッシュ政権グアンタナモの収容所をどうするのか。特別軍事法廷違憲であるとの判決がでて、ジュネーバ・コンベンション(1949年のジュネーブ議定書)を国防省は採用することになりました。グアンタナモ閉鎖への妙案はない。