つけたし。

今中先生のところにある、ウクライナの避難基準の話ですが、

第1ステージ(強制・義務的移住の実施):セシウム137の土壌汚染レベルが 555kBq/m2以上,ストロンチウム90が111kBq/m2以上,またはプルトニウムが3.7kBq/m2以上の地域.住民の被曝量は年間5ミリシーベルトを越えると想定され,健康にとって危険である.

出典:『ウクライナでの事故への法的取り組み』(オレグ・ナスビット, *今中哲二、ウクライナ科学アカデミー・水圏生物学研究所(ウクライナ)、*京都大学原子炉実験所)

とあります。これを前に挙げたチェルノブイリでの汚染図と比較すると、
ストロンチウム90が111kBq/m2になるところは、チェルノブイリ排除地域(CEZ)とだいたい一致し、このうち半分くらいはプルトニウムがばらまかれている地域である
ことが分かります。これだと『5mSv/年』云々以前に、安全であるとは言い難い。逆に福島の中通りでは、圧倒的にストロンチウムプルトニウムは少ないので(プルトニウムは無視して良い量)、同じ5mSv/年でも、中身が全然違うということになります。