どのくらいで達成できるのか、将来の見通しを示すべき。

政府の説明では、状況の回復に『何十年』など雲をつかむような話をしていましたが、10年後、20年後の汚染地図を示して、どのくらいで達成するのかを理解してもらえるようにすべきです。いわゆる『安心マップ』『リアルタイムモニタリング』と一見似ていますが、リアルタイムであるより、長期的将来どうなるかが大事です。

これは、丹羽先生の意見がもっともで、年単位の『避難』は長過ぎる。将来計画が分かっていれば生活設計ができるが『必ず帰還させるが、その時期は分からない』などと言われたのでは、生活設計が成り立たない。特に、原発所在地である双葉町大熊町に関して、5・6号機の廃炉指示が出された今日では、原発経済が成り立たないことは明らかなのだから、明確な時期を示すか、移住することを前提に支援すべきだと思います。同様なことは、福島第二原発の命運にも言えます。こういう巨大経済があるのかないのかで、そこの地域での職も経済的立場も全然変わってくるから、生活設計のためにはどうするのか答えを出す必要があります。