『集団での死亡予測』の人はまだ死んでいない

しかし、大規模事故の場合は、無限に資源があるわけではないので、放射線防護に資源を浪費することでの被害が出てきます。なにせ、かけ算なので、かけ算する人数が多ければ、計算上の『集団での死亡人数』は天文学的に増えます。どんな犠牲を払っても被曝を防ぐために退避、疎開、となります。でもね、この計算上の『集団での死亡』した筈の人は、本当は、まだだれも死んでいません。死ぬとしても先の話です。仮定に仮定を重ねた数字なので、本当にそうなるかも実は分からない。現実には、福島第一原発そばの双葉町双葉病院では、退避の混乱のなかで45人の患者さんがなくなりました。こっちの方は現実です。これが賢い損得計算なのだろうか。