被爆だけが恐ろしいものではない。
広島長崎の被爆者の場合は、被曝していない人より癌は多いのにも関わらず、男女とも死亡率は被曝していない人より9%程低い。つまり、4Sv(!)位までの発癌のリスクは、無料の健康診断、病気の早期発見などでおつりがくる程度の被曝だということ。だから、私は、汚染地域の人には健康保険の補填と個人の健康管理で補償せよ、と主張します。汚染地域の人の健康も守られ、もし、この程度の汚染で何も害がなければ、ないという知識だけでも国民の財産になる。キリストの『人はパンのみにて生くるにあらず』に習って言えば、『人はガンのみにて死ぬにあらず』。結局、ICRPの『正当化』の話になりますが、汚染地域での放射線被曝に対する対価が(今のままでは)存在しない以上、なにか対価を付けないと理屈にあわない。それでも、退避したいという人には、もちろん、そうする権利があります。昨日の書いた通り、それが得かどうかを判断できるのは、当事者です。