甲状腺癌は手術でなんとかなる。死亡率は低い。

不幸な事にチェルノブイリは海から遠く、もともとヨウ素の摂取率が低いことも災いした。ただ、不幸中の幸い、甲状腺癌は手術がしやすいので比較的生存率はよい。4000人の患者で死亡が20人程。だが、甲状腺ホルモンは生きるのに必須なので、甲状腺を摘出すると、死にはしないがホルモン補充を一生しないといけないとか、不都合がついてまわる。この意味で、死亡率が低いと言っても、いわれのない被害を受ける人を軽視するべきではない。