2011-04-29から1日間の記事一覧

甲状腺癌は手術でなんとかなる。死亡率は低い。

不幸な事にチェルノブイリは海から遠く、もともとヨウ素の摂取率が低いことも災いした。ただ、不幸中の幸い、甲状腺癌は手術がしやすいので比較的生存率はよい。4000人の患者で死亡が20人程。だが、甲状腺ホルモンは生きるのに必須なので、甲状腺を摘…

ソビエトの退避優先の方針では甲状腺癌を防げていない。

ソビエトでの事故ではこういう対策がとられていなかったので、無用な甲状腺癌患者を出してしまった。もし、日本で小児甲状腺癌の患者が出れば、本当に恥ずかしいこと。ソビエトの強制退避を賞賛する人がいるが、小児甲状腺癌の結果をみると、とても褒められ…

甲状腺癌は予防できる。食べなければよい。しかも、半年もすればなくなる。

ただし、この甲状腺癌は簡単に防御できる。甲状腺は特殊な臓器でヨウ素が集中する。ただ、ヨウ素は体には貯留せず、数日で排出されてしまう。ヨウ素131は半減期8日と短いから、ピークは最初の二ヶ月のみ。緊急退避が意味を持つのはこの二ヶ月。大量放出…

ヨウ素131は甲状腺癌をひきおこす。

原発事故によると明確に分かっているのは、ヨウ素131による小児甲状腺癌の増加だけ。もともと15歳以下である小児甲状腺癌は非常に少ない。(事故前1/1000万人/年。15歳以上の甲状腺癌なら1/10万人/年。)その小児甲状腺癌が事故10年で…

重い核種は遠くに飛ばない。ウランとかプルトニウムはどうでもよい。

ストロンチウム、ウラン、プルトニウムで広域を汚染させる事が出来るのは、大気圏内核爆発のみです。日本でのこれら放射性物質の降下は1963年が最高でしたが、核実験が停止されてからはどんどん下がっている。チェルノブイリ事故でも、ヨウ素、セシウム…

原発で大事なのはヨウ素とセシウムだけ。

原発事故では全ての放射性物質を考慮する必要はない。出てくる核種は色々あるが、大量に出てきて意味を持つのは、ヨウ素131とセシウム134、137だけです。これら比較的低温で気化する核種は、爆発がおこれば遠くまで風に運ばれる。ストロンチウム、…