小児白血病の地理的分布には構造があるのではないか?

脇道ですが、この小児白血病の分布では、ある程度以下に領域を区切ると、もともとホットスポットがでるような分布なのじゃないのだろうか。GCCRはほとんどの小児白血病の地図上の場所(経度緯度)を知っているはずだから、調べれば分かる筈。この論文のデータをみると、半径10キロで変わらなくなるから、それより細かい領域になる。これは、ランダムがどのようにランダムか、という話で、広い領域をとると平均とか分散とかが一定ということが言えるが、狭い領域をとると当然平均から外れたところが出てくる。

なぜ、こんな事を考えるのかというと、また別に書くつもりではありますが、実は、

  • 原発近郊での白血病ホットスポットは時々出てくる話。
  • しかし、全原発ではおこっていない。少数の原発のみ。
  • しかも、他の癌ではおこっていない。
  • しかも、他の先天性疾患ではおこっていない。
  • しかも、放射能放射線量は低すぎて話にならない。

もともと、小児白血病はこういう小さいクラスターをつくる分布をするのじゃないのか、という(私の)疑問があるからです。これは面白い話だとおもいませんか。

この論文では原発近郊のホットスポットから出発しているので、こういう話になっていますが、もし、他のホットスポットがあるなら、そこでも同じオッヅ比がとれ、その*場所*が危険因子などという結論になります。もうちょっと正直に言うと、それは、場所が危険因子なのではなくて、小児白血病の分布(病因に応じた、例えばウイルス感染とか?)が微細構造を持っているということになります。

全小児白血病患者をgeocodeした(住所を特定した)というこの論文の人たちなら、他のホットスポットを見つけることは簡単だと思います。原発以外にそういうホットスポットがなければ私の妄想は間違い、他にもたくさんあれば正しい。ということになります。私のいうホットスポットとは、半径5キロの円を描いた時に、そのなかの白血病患者のオッヅレシオが2相当(この原発近郊でみつかっているものと同程度)のもののことです。