飯舘村の値を検算してみる

飯舘村役場の値の場合、3月末の時点でセシウム134が700kBq/m2セシウム137が800kBq/m2であり、半減期の長いセシウム137のみで計算されている、チェルノブイリの立ち入り禁止区域の基準の半分。この空間線量はこの時点で、5µGy/h。

単位を計算し直すと

1 Rad = 10 mGy
1 Ci = 37 GBq
1 km2 = 10E6 m2

なので、

1 mCi/km2 = 37MBq/km2 = 37 Bq/m2
1 µRad/h = 10 nGy/h

だから、さっきの係数効率の単位を書き直すと、

1 (µRad/h)/(mCi/km2) 
= 10 /37 (nGy/h)/(Bq/m2)
= 0.270 (nGy/h)/(Bq/m2)

さっきのセシウム137の係数効率を(nGy/h)/(Bq/m2)に書き直すと、

1.07E-2 x 0.270 (µRad/h)/(mCi/km2)
= 2.75 x 10E-3 (nGy/h)/(Bq/m2)

今回の、800kBq/m2が最終的なセシウム137の効果になるから

800 k x 2.75 x 10 E-3
= 2200 nGy/h
= 2.2 µGy/h

飯舘村では、半減期2年のセシウム134とセシウム137が1:1くらいで出ているので、実測線量はこの倍程度の5µSv/hとなっていて、計算はよく合っている事がわかる。これが年単位で続く。結論としては、間違いなく

4月末で5µSv/hを余裕で越えている地域は、人が住めない。

この地図で言えば、その赤い所になる。