2011-05-03から1日間の記事一覧
従って、この地域は、土地建物一切を東電が買い上げるしか方法がない。住んでいた人はあきらめて、他の地域へ移住せざるをえない。ここにあった自治体はすべて消滅することになる。いくら希望的観測を述べた所で、ふるさとに戻りたいといったところで、物理…
この地域では、セシウムの半減期からして、安全に人間が居住できるためには、10半減期の300年程待つことになる。セシウムの実質半減期は、12-20年という論文もあるが、それでも120年。従って、何百年かたって人が原発近郊の汚染地域に戻ってくると、…
セシウム137に高度に汚染された地域は、生態系のなかでセシウムが循環し、どこかに出て行くということはない。これは、セシウムが物理的に崩壊するまで変わらない。チェルノブイリ近郊では、人がいなくなったせいで、天然記念物のような稀な動物がもどり…
飯舘村役場の値の場合、3月末の時点でセシウム134が700kBq/m2セシウム137が800kBq/m2であり、半減期の長いセシウム137のみで計算されている、チェルノブイリの立ち入り禁止区域の基準の半分。この空間線量はこの時点で、5µGy/h。単位を計算し直す…
米国エネルギー省のBeckの論文(EML-378)によると、地表汚染から空間線量への変換係数は、セシウム137で、 1.07E-2 から 2.31 E-3 (µRad/h)/(mCi/km2) この数値の幅は、セシウムがどのくらい深くに地下に浸透しているかによる。浸透が深い程、土で遮蔽され…
現時点で3月15日の大放出から約二ヶ月弱、半減期8日のヨウ素131はほとんど崩壊してしまっている。従って残りは、半減期の比較的長いセシウム134(2年)とセシウム137(30年)になる。チェルノブイリ事故の結果、3700平方キロは現在でも…
今回の原発事故で、今後の大規模放射能放出がないと希望的に仮定すると、福島の命運はだいたい予測できる。大規模放出は、前回のように、測定しやすい核種であるヨウ素131が空間線量をガンガンあげるので、すぐに分かる。各地のモニタをみれば、今のとこ…