科学は正しいか正しくないか分からない所を、確かめながら、これでどうか、と考える作業。

放射線防護と少し離れますが、私の持論を書きます。世間の人が科学と言っていることは、何か難しいことだけれど、正しいと分かっている(筈の)こと、という意味です。少し前のマルクス主義者の人たちが言っていた、『科学的社会主義』の、『科学』はそういう意味です。しかし、科学が実際に行われているところでは、正しいか、正しくないか分からないところばかり。分かってしまったことなんて科学ではどうでも良いことなんです。常に情報は不足していて、あれじゃないか、これじゃないか考えるのが科学の実際です。世の中に出ている論文なんて半分くらい間違っています。何年か経つと間違った論文は誰も引用しなくなって捨てられていく、それだけのことです。