2011-06-11から1日間の記事一覧

おまけ。

小児白血病の論文のKaatschは1998年の論文(Cancer Census and Control 9;529, 1998)で、原発の5キロ以内の小児白血病の増加は有意でない、という論文を出しています。この時は、該当する患者総数12人、そのうち4人はクルーメル原発のそばの患者集団…

患者集団が発生する原因についての4つの仮説

このレビューでは、4つの主要な仮説を挙げていて、 核施設から排出される放射性物質や化学物質によるという説 子供が受精する前の父親の電離放射線被曝によるという説 大規模工事による人口流入による住民の混住による感染によるという説 もともと原発予定…

ほとんどの大規模調査で原発と小児白血病のリスクは相関していない。

このレビューは、複数の原発などで行われた25の大規模調査をもとに、小児白血病のリスクが原発一般であがると結論できないと言っています。その25の調査の結果は以下のとおり。よく出てくる患者集団の名前を私が注釈としてつけました。 表の前半。 左の…

局所的な白血病患者集団は存在する。しかし、原発全部には一般化できない。

この論文は局所的な研究についても述べています。この特定の患者集団は、実は、有名な物が繰り返し出てくるので、細かくなりますが、出しておきます。 Among the 198 sites reported, three excesses met the stated evaluation criteria and could be consi…

原発一般では、小児白血病は増えていない。

原発一般で小児白血病が増えているかどうかを知るのには、レビューを調べるのが簡単です。私が良いと思うのは、Laurier, Radiat Prot Dosimetry 132:182, 2008です。この論文は、2008年の時点でpubmedに載っている関連論文を全部集めてその分析をしてい…